名前は無かった。

冷たい床を感じながら

自分の思いを文字にする

目は外部に据えられて

自由を奪うは自分

比較して嫉妬して

また殻に閉じ籠る

 

誰かが値札を付けてくるのを待っている

悲壮な叫びを無視しながら

思いはいつも死が咲く場所へ行きたがる

単なる甘え

私の名前は無かったのだと宣告されれば

抵抗するくせに

 

恵まれた環境という苦痛を背負って

時は私に何も教えてくれないのを知った